検水にアルカリを加えて発生したアンモニアガスを, ガス透過性膜で分離, 硫酸に捕集した後, 硫酸の導電率を測定して, アンモニア捕集前後の導電率の差からアンモニアを定量する自動計測装置 (図-1) を用いて, 測定条件を検討し, 河川, 湖水中のアンモニアを定量した.アルカリを混合した検水を連続して流して発生したアンモニアガスを一定量の硫酸に捕集すると, 検水中のアンモニアは硫酸中に濃縮される.検水中のアルカリ, 及び硫酸濃度が2.5×10
-5Mのとき, 40mlの検水中のppbオーダーのアンモニアが定量できた.河川, 及び湖水中のアンモニアを試料採取現場で連続して数日間測定した結果, その濃度が一日の間でも著しく変動していることがわかった.
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