環境技術
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アスベスト廃棄物の溶融処理に関する基礎的研究
酒井 伸一高月 紘平岡 正勝
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1989 年 18 巻 7 号 p. 397-405

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抄録
アスベスト廃棄物溶融に関する基礎実験を中心に, 本廃棄物の溶融処理システム構想も合せて論じた.吹付けアスベスト廃棄物の熱的挙動はX線回折, 熱分析等の結果から, クリソタイル系では800℃までに分解し, ケイ酸マグネシウムを中心とした溶融スラグが1500℃前後で得られる.溶融スラグ結晶構造はアスベストのそれとは明確に異なり, しかもSEM分析結果からアスベスト特有の繊維状形態が見られないことが確認された.これらの知見からアスベスト廃棄物が無害化され, 非発癌物質となっている可能性が示唆された.クロシドライト系, アモサイト系廃棄物は1100℃程度の融点前後までは明確な結晶構造変化は起こらないものの, 約1400℃で溶融スラグが得られる.アスベスト廃棄物の溶融処理システム構想として, (1) 集中処理システム, (2) 可搬移動型システム, (3) 産業廃棄物混合処理システム, について提案し, 今後のシステム確立への展望を明示した.
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