環境技術
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回転円板法と活性汚泥法による食品加工廃水処理
江夏 正
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1979 年 8 巻 9 号 p. 901-915

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抄録
目的食品加工廃水は種類が多く, 水質や水量の変動が激しいので処理困難な廃水に属するが, 一般には散気式活性汚泥法で処理されている.和菓子, 冷菓, 芋類などの廃水処理施設として, 日本で最初の回転円板法を採用し混合廃水の安定した処理水が得られたが, さらに回転円板法と散気式活性汚泥法とを, 直列に連結した処理方式を増設し, 極めて良好な結果を得ている.
成果BOD濃度1, 200mg/lの混合廃水300m3/dを無希釈で処理し, 常に4~10mg/lを得ており, 回転円板法3段と散気式活性汚泥法2段の生物処理のみで, 中水道用水に使用可能の処理水が得られ, この方式が食品加工廃水処理に極めて有効なことを確めた.また敷地面積, 電力, 余剰汚泥も少ない方式である.
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