脳科学とリハビリテーション
Online ISSN : 2432-3489
Print ISSN : 1349-0044
教育講座
行為障害の神経心理学 ―失行を中心として―
中川 賀嗣
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ジャーナル オープンアクセス

2011 年 11 巻 p. 1-9

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抄録
Liepmannの失行論について述べ, そのLiepmannの失行論が提出された後, 拮抗失行等の種々の失行症状が抽出された点にふれた. 次に筆者の行為・動作障害の捉え方のアウトラインを紹介した. ここではパントマイム動作, 道具の使用動作の特殊性(優位半球の機能)を指摘し, さらに各半球の「対側肢動作の基本機構」では, 動作実現のために, 各能力を並列的に処理している可能性を指摘した. これらの諸機能に体性感覚と視覚情報が巧みに用いられていることを強調した.
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© 2011 脳機能とリハビリテーション研究会
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