脳科学とリハビリテーション
Online ISSN : 2432-3489
Print ISSN : 1349-0044
教育講座
神経回路修復の分子機構とリハビリテーションへの期待
山下 俊英
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 8 巻 p. 1-6

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抄録
中枢神経損傷による神経症状の治療を目指した基礎研究は, 近年めざましい発展を遂げた. 特に脊髄損傷後の機能回復を高めるさまざまな治療法が動物実験で試みられており, すでに臨床応用されているものもある. 失われた細胞を補充する細胞治療法や, 破壊された神経ネットワークを再生する治療法, あるいは新しいリハビリテーションの方法などである. さらに, なぜ損傷した中枢神経が再生しにくいのかという基礎的な問題もここ数年間で解明が進んだ. しかしながら, 有効性が示された実験的治療法が, どのように神経機能の回復に結びついたのかについての科学的基盤はいまだ脆弱である. 中枢神経回路の修復機構の解明は, 個々の治療法の効果を適切に評価するためにも不可欠のものであると同時に, 新たな研究分野の開拓に繋がることが期待される. またリハビリテーションは中枢神経回路の修復機構に極めて重要な役割を担っていると考えられ, その科学的基盤の確立は臨床医学の発展に大きな貢献を果たすと期待される.
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© 2008 脳機能とリハビリテーション研究会
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