抄録
現代人にとって、直接的な被曝の有無は別にして、人工放射線と全く無縁な生活を送ることは不可能であるといっても過言ではない。エネルギーや医療の分野に限らず、非破壊検査など放射線が重要な役割を果たしているものは枚挙にいとまがない。しかし、放射線被曝は五感が働かないためか,本人の意志で受ける医療被曝を除けば,どのように被曝線量が低くても,被曝の事実を知った途端に,将来の健康などに不安を覚えるようになる傾向が強い。ところで、公衆にとっては、マスメディアが主要な情報源である。そこで、原爆とチェルノブイリに関する新聞記事を基に、放射線リスクについての公衆の理解に及ぼすマスメディアの影響を検討した(具体的な内容等は当日報告する)。