日本放射線影響学会大会講演要旨集
日本放射線影響学会第52回大会
セッションID: S2-3
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放射線影響研究分野における国際的情報発信:UNSCEARの重要性
UNSCEARにおける最近の動向
*三枝 新
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キーワード: UNSCEAR, 起因性, 不確実性
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抄録
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、その2000年及び2001年報告書に続く最新報告書UNSCEAR2006年報告書・電離放射線の影響(第1及び第2巻)の公開を終えた。さらに2008年報告書についても2007年及び2008年会合においてその内容の承認を終え、その公開が待たれている。
UNSCEAR事務局は、2001年報告書完成以降に開始されたこれらの課題の完成と公開に目処が立った2007年会合から、次期(2008~2015年)に取り組むべき課題の検討とそれら全体を取りまとめる戦略についての検討を開始している。
2007年会合では、それまでに各国から提案された約40の今後検討すべき科学的課題、すなわち次期報告書の附属書となるべき課題が示された。これら課題は、事務局によってその重要性と意義が吟味され、放射線リスク推定の不確かさ、放射線被ばくによる健康影響の起因性等からなる12課題が候補として残されることが承認された。これらの課題はワーキンググループで検討され、その結果は次回のUNSCEAR会合で議論される。
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© 2009 日本放射線影響学会
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