Journal of Surface Analysis
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エクステンディド・アブストラクト
Al Kα線とCr Kα線の情報深さの違いを利用した XPS・HAXPES分析事例の紹介
橋本 真希
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2025 年 31 巻 3 号 p. 249-252

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抄録
X線光電子分光法(XPS: X-ray Photoelectron Spectroscopy)において,一般に用いられるAl Kα線(エネルギー 1486.6 eV)で検出できる光電子の情報深さは5~10 nm程度である.一方,より高エネルギーのX線を使用した硬X線光電子分光法(HAXPES: Hard X-ray Photoelectron Spectroscopy)では,Cr Kα線(5414.8 eV)を利用することで,情報深さをAl Kα線の約3倍まで拡張することが可能である.Cr Kα線のより深い情報深さを利用することで,スパッタリングによるダメージを回避することができ,さらに,HAXPESと角度分解測定の組み合わせにより,より深部の濃度分布情報を取得することができる.本稿では,これらの測定の実試料による応用事例を紹介する.
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© 2025 一般社団法人 表面分析研究会
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