抄録
放射能汚染牧草の一時保管や高次処理の負担を軽減するために,堆肥化処理を利用した汚染牧草サイレージの減量化を検討した。吸引通気方式で汚染牧草サイレージに強制通気を行った場合,堆肥化初期の発酵温度やpHの立ち上がりは低調であったが,中盤以降は発酵熱による乾燥が進み,加水が必要なほどに堆肥化反応が活発であった。強制通気せずに堆積した場合も含めて,10週間での有機物分解率は53∼69%であり,17MJ/kgDMの高位発熱量(低位発熱量推定値で5.5∼11MJ/kgDM)が堆肥中に残存した。強制通気の排気中および堆肥化試験装置周辺空気の放射性セシウム濃度は検出限界以下であった。