不安症研究
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総説
日本におけるインターネット認知行動療法研究の展望
松本 一記
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2022 年 14 巻 1 号 p. 29-39

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抄録

認知行動療法は最もエビデンスが確立している精神療法であり,うつ病,不安症,強迫症などに対して高い効果が実証されている。対面セッションの有効性のみならず,昨今ではインターネットを介した遠隔条件においても有望な結果が観察されている。インターネットは,もはや欠かすことのできないインフラであり,今後ますますインターネットを介した認知行動療法は発展普及していくであろう。本稿では,国内外でのインターネット認知行動療法についての知見をまとめ,我が国でのエビデンスを中心に紹介するとともに,今後の研究の方向性についても検討したい。

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© 2022 日本不安症学会
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