不安症研究
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Print ISSN : 2188-7578
原著
患者用Panic and Agoraphobia Scale日本語版の信頼性および妥当性
貝谷 久宣石井 華正木 美奈小松 智賀野口 恭子境 洋二郎吉田 栄治栗林 和彦今枝 孝行
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9 巻 (2017) 1 号 p. 17-32

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抄録

パニック症の症状評価尺度である患者用Panic and Agoraphobia Scale(PAS)の日本語版を作成し,その信頼性および妥当性を検討した。DSM-IV-TR(APA, 2000)でパニック症あるいは広場恐怖と診断された外来患者を対象とし,初回面談時,その3日後および4週間後にPAS(患者用)を実施した。その結果,特に未治療の患者に対して,症状の理解が十分でない場合,患者に対して心理士による心理教育を行い,症状の理解を深めてもらうことで,PAS(患者用)は十分な信頼性を有することが示された。しかしながら,妥当性評価では,PAS(患者用)合計点の変化量とPatient Global Impression-Improvementスコアの間に,医師評価ほどの相関関係は認められなかった。そのため,臨床試験等の研究で使用する場合,PAS(患者用)は副次評価とすることが適切と考えられた。

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© 2017 日本不安症学会
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