人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
柔軟なシステム連携を実現するためのインタフェースマッピングの提案と検証
中辻 真三好 優木村 辰幸
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2004 年 2004 巻 SWO-008 号 p. 06-

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抄録

ビジネスやオペレーションといった企業活動は,ネットワーク上の多様なシステム上で働くソフトウェアの分散協調に基づいて実行される事が多くなっており,今後もこの傾向はますます強まっていくと考えられる.しかし,現在のシステム設計では,複数システム間のメッセージや業務の実行手順を示すAPL プロセスが,各業務部門ごとに個別最適で設計されているため,システム間インタフェース(IF) ごとにメッセージやプロセスの差異を吸収する変換アダプタを用意しなければならない.そのため,IF の整合にかかるコストやシステム導入までの開発期間が問題になるなど,システム連携におけるIF 整合に関する種々の問題が生じる事が指摘されている.そこで,本研究では,オントロジ言語OWL を用いIF の意味情報を知識ベースとして構築し,複数知識ベース間の半自動マッピングによりIF を生成する事で,迅速にシステム連携を実現する手法を提案する.そして,提案手法の有効性確認のため,実際のNW管理システムに提案手法を適用し,知識ベース構築を行う.また,プロセスの再利用を特徴とするサービス指向アーキテクチャを適用し,システムを構成するAPL プロセスを動的に自システムへ組み込み再利用するプロセスマッピングについても提案を行う.

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© 2004 著作者
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