2005 年 2005 巻 SWO-011 号 p. 01-
近年における情報化社会の発達は,情報の収集,蓄積,処理,利用に様々な技術進歩をもたらした.一方で,知識システムの巨大化・複雑化が進み,利用者は目的に応じた情報の収集,選択,統合化を行う必要がある.そこで,情報化社会において,情報を単なる記号として処理する技術に留まらず,知識を利用した情報処理技術,特に知識の共有・流通を目的に,情報が表す内容を知識として扱う必要性が高まってきている.このような背景のもと,対象世界の知識を体系化するOntologyに関する研究が盛んになされるようになった.現在,神奈川大学21世紀COEプログラム「人類文化研究のための非文字資料の体系化」では,民俗学研究資料を電子化し,情報発信する事を目指している.本稿では,民俗学特有のContextに焦点をあて,Context間にリンクした関連性を測る事によって,民俗学分野に特化したOntology構築の有効性について論じる.