2005 年 2005 巻 SWO-011 号 p. 06-
共同作業を行う際には,共有コンテンツに対する各メンバの解釈の違いを理解することが重要である.コンテンツの解釈はコンテンツ分類に表れる.このため,各メンバがコンテンツ分類を表すメタデータを用いて各自のコンテンツに関するオントロジーを構築し,オントロジーマッピングによりメタデータ間の対応関係を求めれば,上記の目標を達することができる.本研究では,共有コンテンツに対して各メンバが個別に行う分類の類似性のみに着目したマッピングが,コンテンツに対する各メンバの解釈の違いを見出すために有効であることを示す.そして,各自のコンテンツ分類を表すメタデータを共有し,本研究で提案するマッピング手法によりメンバ間の解釈の違いを見出すシステムを開発する.