2011 年 2011 巻 SKL-11 号 p. 03-
身体知は長年の経験によって身体に刻み込まれた知能であるが,暗黙的で言語化することが容易でなく,他者との共有や伝承も容易でない.本研究ではトップアスリートの身体知を知るために、体操競技の五輪および世界選手権王者である冨田洋之氏に,鉄棒や平行棒などの技術や練習の目的や意味などについて,4時間を越えるロング・インタビューを行なった.本発表では,動作のカスタマイズや制御,先取りの動きや力発揮のメリハリ,環境との相互作用やその変化への対応などについて報告する.