本研究では創造的思考に関するインタビュー手法を提案する.文房具ツールを用いてインタビュアー/インタビュウィーの効果的な相互作用をデザインすることで,個人に潜む”生き生きとした物語”の生成をめざす.
会話で臨機応変に役回りを演じ,場を活性化するスキルは暗黙知である.他者の発言を好機に,自己の個性を活かして多様な役回りを演じる顕著な例題として,お笑い番組を選び,出演するタレントらのスキルを詳らかにする.
身体知は長年の経験によって身体に刻み込まれた知能であるが,暗黙的で言語化することが容易でなく,他者との共有や伝承も容易でない.本研究ではトップアスリートの身体知を知るために、体操競技の五輪および世界選手権王者である冨田洋之氏に,鉄棒や平行棒などの技術や練習の目的や意味などについて,4時間を越えるロング・インタビューを行なった.本発表では,動作のカスタマイズや制御,先取りの動きや力発揮のメリハリ,環境との相互作用やその変化への対応などについて報告する.