人工知能学会第二種研究会資料
Online ISSN : 2436-5556
SPARQL Builder: 生物学研究者がSPARQLを使いこなすための補助ツール
山口 敦子古崎 晃司呉 紅艶小林 紀郎
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2014 年 2014 巻 SWO-032 号 p. 03-

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抄録

生命科学で扱う多様なデータを有機的に扱い統合するために,セマンティックウェブ技術を活用したデータベース構築が広く行われるようになってきた.RDF化され,SPARQLエンドポイントを公開する生命科学系データベースの数は年々増加している.そこで,生物学研究者の多種多様なユースケースに対応したデータ処理を行うためには,SPARQLエンドポイントを有効に活用したアプリケーション開発が必要となる.しかし,SPARQLクエリはRDFデータのグラフ構造を熟知していなければ記述することができず,生物研究者が欲しいデータの取得やさらに取得したデータを効果的に処理するアプリケーションの構築は一般に困難である.そこで,あらかじめRDFデータ構造を知らなくても生物学研究者が欲するデータを取得するSPARQLクエリを生成できるツールSPARQL Builderの試作を行った.本発表では,システム設計と,試作で得られた問題点や知見について述べる.

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© 2014 著作者
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