情報リテラシー教育の重要性が高まっているにも関わらず,情報リテラシーに関する共通認識や統一的な定義は十分には得られているとは言えない状況にあり,関連する諸概念を体系的に整理することが重要な課題となっている.本発表は,情報リテラシーに関わる概念を体系化したオントロジーの構築状況について報告する.
スマートヘルスケアシステムの開発に向けて,個人差や周囲の環境を考慮できるレコメンドを提供できるシステムの開発を行う.センサデバイスから取得された生体情報と知識ベースにオントロジーを用いて身体活動の評価を行う.
生命科学で扱う多様なデータを有機的に扱い統合するために,セマンティックウェブ技術を活用したデータベース構築が広く行われるようになってきた.RDF化され,SPARQLエンドポイントを公開する生命科学系データベースの数は年々増加している.そこで,生物学研究者の多種多様なユースケースに対応したデータ処理を行うためには,SPARQLエンドポイントを有効に活用したアプリケーション開発が必要となる.しかし,SPARQLクエリはRDFデータのグラフ構造を熟知していなければ記述することができず,生物研究者が欲しいデータの取得やさらに取得したデータを効果的に処理するアプリケーションの構築は一般に困難である.そこで,あらかじめRDFデータ構造を知らなくても生物学研究者が欲するデータを取得するSPARQLクエリを生成できるツールSPARQL Builderの試作を行った.本発表では,システム設計と,試作で得られた問題点や知見について述べる.
Linked Dataで複雑な情報を記述することは容易でなく,将来は複雑な情報を計算機処理可能にする技術であるLinked Informationが必要になる.本発表では, オブジェクト指向モデリングの技術に基づいて意味構造を記述する方法を紹介し,その方法を応用することによってLinked Informationを作成する方法を提案する.
本研究ではWebマイニングを利用したオントロジーの自動概念追加手法を提案する.提案手法では,Webマイニン グを利用して情報を取得し,オントロジーの拡張作業を自動で行う.そして提案手法を用いて実際に自動拡張作業を実施し, ントロジー拡張精度について評価を行った.
現在,DBpediaにおいてもValueの5%はLiteralであり,分野を横断してグラフ探索する際の障害となっている.そこで本稿では,Literalのリソース化を進めるため,Literal値の同一性を判定(名寄せ)する手法を提案する.
本報告では我々の進めている瀬戸内地域(岡山・香川)の観光イベント情報のRDF化の状況について述べる.特にイベント開催日について,複数の日付や繰り返し(例:第二水曜日)など実際のデータに出現するパターンをカバーするデータ表現法について紹介する.