2015 年 2015 巻 KST-26 号 p. 05-
デッサンにおいて,モチーフの形を正確に写しとるための比例法という測定方法が使われている.熟練者は,モチーフの基点を工夫することで効率的に比例法を利用しているが,そのスキルは言語化して伝達されているため初心者が理解し難い.そこで本研究では,熟練者の視線を利用した比例法の学習支援システムを構築する.具体的にはモチーフに対する注視時間と視線の移動経路から,熟練者の効率的な比例法の利用方法を分析する.更に視線の分析結果を基に,初心者に比例法利用時に注視する部分を提示するシステムを構築する.