2024 年 2024 巻 FIN-033 号 p. 209-212
本研究は,財務データに依存しない新たな信用リスク予測手法の開発を目指し,金融機関の口座情報およびその情報から構築した企業間取引ネットワークの特徴量を用いたモデルの構築に取り組む.具体的には,金融機関の実際の事業性入出金データから構築した大規模ネットワーク(81,680ノード、253,789エッジ)を分析対象とし,金融機関の債務者区分における正常先と非正常先を予測する機械学習モデルを開発する.さらに,特徴量の重要度分析を通じて,予測精度に最も寄与する特徴量を特定し,モデルの解釈可能性を高める.