人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
100回 (2024/02)
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夫婦は自分たちの対話様態をどう相互評価しているか-夫婦ペアデータの探索的分析の試み-
鈴木 佳奈西村 太志
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会議録・要旨集 認証あり

p. 143-147

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抄録

近年,共働き世帯の増加に伴い,家庭内での育児形態は「ワンオペ育児」から「チーム育児」(浜屋・中原2017)へと変化しつつある。チーム育児が機能するためには夫婦間のコミュニケーションが欠かせない。本発表では,子育て中の68組の夫婦への意識調査から,彼らが配偶者との日々の対話様態をどう評価しているのかを検討する。具体的には,・夫の家事育児分担割合に対する夫自身の意識と妻からの評価,・配偶者との会話時間についての相互評価,・夫の家事育児参加を促す妻の「促進行動」と,逆に参加を妨げる「批判行動」についての妻自身の意識と夫からの評価,について,夫婦の回答をペアデータとして分析する。夫と妻それぞれの回答から構成されるペアデータは,サンプルの独立性を仮定する一般的な統計的手法を適用するのは問題がある(清水2014, 2017)。本研究では試行的に複数の手法を使って,夫婦の回答の類似性を探る。

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