主催: 人工知能学会
会議名: 第101回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 101
開催地: 名古屋大学 オークマ工作機械工学館 講義室
開催日: 2024/09/09 - 2024/09/10
p. 57-63
本研究では日本語日常会話における節連鎖について,その特徴や相互行為的なふるまいについて検討する.日本語の自発的な話し言葉においては,節のひとつひとつが文の形で完結せず,多くの節が連接して長い文が形成されることが知られている.このような長い文は節連鎖 (clause chaining) と呼ばれ,日本語の話し言葉の特徴として言及されるほか,話し言葉の単位の認定の上でも取り上げられてきたものである.本研究では『日本語日常会話コーパス』を用いて,日本語の日常会話における節連鎖を抽出し,文の長さ,ポーズの長さ,節連鎖中の順番交代などについての分析を行う.結果の一部を示す.節連鎖の長さについては,20語以下の文が8割以上と相対的に短い文が多い.ポーズの平均長は節連鎖の長さとはほぼ関連がない.節連鎖中で順番交代が起こる事例は,検討した176例中41例あり,修復開始や共同での順番構築がみられた.