主催: 人工知能学会
会議名: 第102回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 102
開催地: 国立国語研究所 講堂
開催日: 2024/11/28 - 2024/11/29
p. 07-10
メンタルヘルス領域において心理療法の社会的ニーズは高いものの、クライエントが求める治療は習熟したセラピストが提供する心理療法であり、"心理療法に習熟したセラピスト"の存在が不可欠であるため、提供数には限界がある。その中でテクノロジーを活用した心理療法としてAIエージェントが開発されているもののその有効性は6割を超えず、人セラピストには及ばない。この背景には現在のテクノロジー応用の目的が普及・実装の促進であり、有効性の増強ではない点が挙げられる。本研究では人セラピストに劣らない有効性を持つAIエージェントの開発を行い、その実装を目指す。第一段階として、心理療法に習熟したセラピストの臨床知を組み込んだデータベースRetrieval Augmented Generation(RAG)およびプロンプトをもとにAIエージェントの開発を行う。当日は開発中のAIセラピストの実演を予定している。