人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
102回 (2024/11)
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実際的な語用論的推論評価のためのデータセット構築に向けて
佐藤 拓真河野 誠也吉野 幸一郎
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p. 53-58

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抄録

言語には「文字通りの意味」を超えた言外の意味が存在する場合があり、語用論はこのようなタイプの意味を扱う学問領域である。自然言語処理においても語用論的推論の研究は行われてきたが、既存の評価データセットでは、考慮されるコンテキストが現実の人間の言語使用に比べて貧しいことや、計算機による語用論的意味の解釈過程が不透明であるといった課題が残っている。本研究では、これらの課題に対応するため、語用論的推論に関するデータセットの構築を目指す。具体的には、各発話に対して、長期的かつ複雑なコンテキストに基づく言外の意味に加え、その意味が導出される際に必要な情報・知識や、導出過程を明示化するための情報を、言語学における語用論研究の理論に基づく方法で収集し、データセットを構築する。本データセットを活用することで、言語モデルなどの自然言語処理システムに、より人間らしい語用論的推論能力を獲得させることを目標とする。

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