人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
103回(2025/3)
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キャラクタ性を付与した対話システムによるロールプレイを活用した悩み相談
小方 雅子中村 勇理有馬 士央菊池 浩史
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会議録・要旨集 認証あり

p. 09-12

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抄録

本稿では、対話システムライブコンペティション7シチュエーショントラックで開発した、対話システムに採用した制御および対話戦略について報告する。コンペティションでは、ユーザの愚痴を聞き、決断を後押しするシステムの開発が求められた。ユーザの愚痴を掘り下げて聞くためには、ユーザの自己開示を促すことが重要である。そこで本研究では、ユーザに肯定的かつ共感的な関心を積極的に示す制御指針として、システムにいわゆる「ギャル」と呼ばれるキャラクタ性を付与した。さらに、システムがユーザの決断を後押しするための戦略として、ユーザの感情に対する気づきや関わり方についての学びが期待されるロールプレイを採用した。その結果、コンペティションの予選で6位の結果を得た。

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