人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
103回(2025/3)
会議情報

自閉傾向と話者交替の特徴ー『日本語日常会話コーパス』分析を通じてー
越智 景子小磯 花絵幕内 充河原 達也
著者情報
会議録・要旨集 認証あり

p. 239-241

詳細
抄録

自閉スペクトラム症のある成人や子どものコミュニケーションの特徴は、話者交替時間や韻律的特徴について研究が行われている。その一方で、自閉スペクトラム症の特性の強弱は連続体であり、多かれ少なかれその特性を日常会話の中の参与者それぞれが有しているという考えに基づいて対話を分析した例は少ない。ここでは、日本語日常会話コーパスを題材とし、話者交替時間や相槌頻度について、自閉症の特性が比較的強い話者と特性が弱い話者を比較する。その結果、自閉症の特性が強い群のほうが話者交替時間が長く、相槌の頻度については、応答系および感情系相槌両方とも自閉症特性が強い群より弱い群のほうが頻繁であることが分かった。

著者関連情報
© 2025 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top