主催: 人工知能学会
会議名: 第105回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 105
開催地: 東京科学大学大岡山キャンパス 蔵前記念会館 くらまえホール
開催日: 2025/11/10 - 2025/11/11
p. 115-119
定期的に会議が行われる会議体の組織構造を分析するとき,発話の内容による分析が主流である.しかし,機密性の高い社内会議などは内容や結果を外部に公開できないため分析が難しい.そこで本研究では,内容の情報を用いない会議体の分析方法について検討する.具体的には,最大発話者の属性間のターンテイクに着目し,そのネットワーク構造から会議体の特徴を分類する.分析データには,政府の委員会や検討会などのうち逐語録が公開されている記録を用いた.また,発話者の属性には産・学・官の3属性に事務局・座長の2属性を加えた5属性とした.4つの異なる組織の会議を分析したところ,会議の目的によって属性間ターンテイクの構造に違いが見られた.具体的には,政策や制度設計を議題とする会議体は産がターンテイクの中心になり,教育や学校関連の会議では学・官がより大きな役割を果たしていた.今後はデータの拡充と構造の時間変化も分析を行いたい.