会議名: 第106回言語・音声理解と対話処理研究会
回次: 106
開催地: 早稲田大学 早稲田キャンパス8号館B107
開催日: 2026/03/03 - 2026/03/04
p. 74-81
近年のRPLAsに関する研究では、言語スタイルや性格といったキャラクター個体の再現に重点が置かれる一方で、キャラクターが生きる架空世界の価値観や常識を前提とした発話を再現する視点は十分に取り入れられていない。本研究では、この課題を解決するために、人間が世界をどのように理解しているかを示す枠組みであるWorldviewに着目し、Worldviewがユーザーが感じる架空世界の実在感を高めるか、検証を行った。具体的には、キャラクターのWorldviewおよび性格特性をプロンプトとして与えるか否かを操作した複数条件のチャットボットシステムを構築し、それらの条件間で応答の違いを比較した。評価実験の結果、Worldviewを与えた場合、キャラクターの日常生活や文化に関する発言がより自然で説得力のあるものとして評価され、その世界に本当に生きていると感じられる度合いが高まることが確認された。