人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
94回 (2022/3)
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日本語説得対話に対するFace Actのアノテーションとその応用に向けて
河野 誠也波部 英子湯口 彰重吉野 幸一郎
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p. 17-

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抄録

説得における対話場面では,説得者は自身の意図を相手に押し付けるだけでなく,相手に与える負担に配慮することや,相手のフェイス(面子や自尊心とも)を尊重することが,円滑な人間関係を維持しつつ説得を遂行するために重要である.本研究では,説得対話システムへの応用を目的として,人対人,人対システムにおける日本語説得対話コーパスに対して,これらを考慮した対話要素としてポライトネスに着目した分析単位であるFace Actのアノテーションを実施した.また,アノテーション結果の分析を通じて,日本語説得対話における発話行為が対話参与者のフェイスに与える影響とその変動,対話における諸要素との関連性について明らかにする.さらに,Face Actを日本語説得対話システムに応用するための必要な道筋を議論する.

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© 2022 人工知能学会
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