人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
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95回 (2022/9)
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ゼロショットスロットフィンリングはタスク指向対話システムにどのような利益をもたらすかに関する考察
李 思侠岡田 将吾
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p. 32-37

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抄録

タスク指向対話システムにおける新領域の未見スロットに対処するため、ゼロショットスロットフィンリングが提案された。先行研究では、ゼロショットスロットフィリングを一定の精度で改善したが、ゼロショットスロットフィリングが対話システム全体に与える影響については検討されていない。本研究では、未知の領域に遭遇した際に、ゼロショットスロットフィリングの改善が対話システム全体にどのような利益をもたらすかを調査した。そのため、従来手法に基づくモジュールとゼロショット手法に基づく2つのモジュールを含む異なるスロットフィリングモジュールを用い、他のモジュールは固定したまま、対話システムを比較した。実験の結果、ゼロショット法に基づくモジュールを用いることで、スロットF1スコアが平均15.01%向上し、広く用いられている4つの対話評価指標において平均6.8%の向上で対話システムが強化されることが示された。

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