人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
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95回 (2022/9)
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音声対話システムとのコミュニケーション円滑化を目的とした韻律情報からの態度推定
宮澤 幸希佐藤 可直
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p. 75-80

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抄録

従来の音声対話システムでは、韻律が伝える情報はほとんど扱われてこなかった。したがって、ユーザーは韻律的な情報に頼らず音韻的な情報のみでシステムに意図を伝達しなければならない。このような制約は、人と機械の円滑なコミュニケーションを妨げる。そこで我々は、人と機械の対話において韻律的情報を活用することを目指す。本研究では、ユーザー発話を、意思疎通において不可欠な4つの態度「肯定」「否定」「質問」「考え中」に分類することに着目する。これらの態度は、言語情報とは独立にイントネーションの態度的機能のみで表現され得る。従って、韻律的情報のみからユーザーの態度を推定することとする。まずは、態度推定のための音声コーパスを構築した。さらに、本コーパスを用いて韻律的態度推定器の学習・評価を行った。最後に、韻律的態度推定器を組み込んだ対話システムの評価実験の計画について論じる。

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