人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
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96回 (2022/12)
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謝罪場面に適した人らしいマルチモーダル対話システムの実現に向けて
白井 宏美
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p. 25-

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抄録

「対話システムライブコンペティション」に2020年第3回から参戦し,2022年第5回のシチュエーショントラック予選で3年連続1位を獲得した.対話システムは「どれくらいシチュエーションに適しており,かつ,人らしい会話か」を評価軸として5段階で評価され,結果は4.111(スコアの最大は5.0)となった.今回,設定されたのは「謝罪する」というシチュエーションである.第4回まではテキストチャットシステムであったが,今回初めてマルチモーダル対話システムが対象とされた.評価者らから「人と同じように表情も辛そうに見えた」「テンポやリズムが人らしい」「話し方(申し訳ない感じとか間とか)がとても自然で悪いなという気持ちが伝わってきた」などのコメントを得ることができた.マルチモーダル情報をどのように利用して,謝罪する「雑談対話システム(非タスク指向型対話システム)」を構築したかについて述べる.

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