抄録
JASTROの2007年放射線治療施設構造調査を2008年 3 月から2009年 1 月までに調査票を送付して行った.回答率は94.2%(721/765)であった.1 FTE(full time equivalent)放射線治療担当医当たりが治療する年間実患者数(=患者負荷)は248.2人であった.施設層別の同様の値は≧1 FTE放射線治療担当医を有するA施設層で212.9人,<1 FTEのB施設層で157人であった(B施設層では過大評価を避けるため,本計算ではFTE=1 として算出した.その施設の年間総患数と同一).A施設では全体の25%で,B施設の10%で300人以上(診療の質低下が懸念される改善警告値)を治療していた.1 FTE放射線治療担当技師当たりの年間総患数は125.5人であった.がん診療拠点病院では,全国平均より優れた機能を装備したlinacならびにCT simulatorを使用していた.地域的に 1 FTE放射線治療担当医当たりの年間患者総数は130.7~391.6人まで,また 1 FTE放射線治療担当技師当たりの年間患者数は87.3~258.6人までの顕著なバリエーションが観察された.1 FTE放射線治療担当医が年間300人以上(改善警告値)治療する高負荷施設(A施設層)と年間新規患者数が800人以上の大規模施設(計104施設)では,linac 1 台当たりの患者数が400人(改善警告値)を超過していた.