人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
Online ISSN : 2436-4576
Print ISSN : 0918-5682
97回 (2023/2)
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姿勢ミラーリング効果を活用する3D視マルチモーダル傾聴対話システムの開発
水谷 林太郎鈴木 寿
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p. 80-85

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抄録

3Dアバターを裸眼立体視ディスプレイに投影するマルチモーダル傾聴対話システムを開発した.本システムは相槌,共感,オウム返し,モダリティに応じた応答,相互の質問などの傾聴対話をベースにした音声コミュニケーションに加えて,表情,視線,瞬き,頷き,姿勢ミラーリングなどの非言語情報からなる多元的な伝達手段を有する.大学の学部生と院生からなる60人の参加者が,アバターと一対一の密室において,趣味,好き/嫌いな食べ物,将来の目標,悩み,休日の過ごし方,子供の頃の思い出,部活やサークル,アルバイト,失敗談その他について自由に3分間程度の会話をおこなったのち,22項目の感性評価に回答した.アバターの話の聞き方や共感の示し方などの傾聴姿勢が参加者から高い評価を得た.加えて、アバターが親身だと感じ,またアバターと話したい,と感じる参加者が多数派であることが確かめられた.

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