抄録
高品質なサトウキビ栽培を支援するため,品質取引制度およびNIR分析計で収集した情報をGISとリンクさせ,ほ場一筆の具体的な管理手法を模索した。2000/01,2001/02年期の南大東島全ほ場の各種データについてマッピングを行った。この結果,単位収量,糖度およびカリウム含量などの分布を空間的に把握することが可能となった。また,各製糖期でデータの標準化を施すことによって,収穫期とりわけ気象要因による影響を軽減し,各ほ場の成績を評価することができた。さらに,カリウム含量が増加傾向にあるほ場を視覚的に把握することも可能となり,本システムが具体的な施肥支援のツールとして活用できると判断した。