農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
研究論文
低水分米の調製が炊飯後のテクスチャーと食味に及ぼす影響〔英文〕
源川 拓磨内野 敏剛田中 史彦濱中 大介冨澤 秀生
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 71 巻 3 号 p. 3_78-3_84

詳細
抄録
水分の低下に伴って生じる食味低下の原因を明らかにするために,炊飯崩壊粒がテクスチャーと食味に及ぼす影響を検討した。10.3%w.b.の米を炊飯した後,得られた炊飯米を正常粒と3種類の炊飯崩壊粒,すなわち,横割れ粒,縦割れ粒,扁平粒に,形状に基づいて分類した。縦割れ粒と横割れ粒の硬さと粘りは正常粒の半分の値であった。さらに,10.3%w.b.の米を炊飯した場合,これらの割れを生じた粒の割合は全体数の50%以上を占めた。これらの結果から,横割れ粒と縦割れ粒がテクスチャーの低下を招き,さらに,テクスチャーの低下が食味の低下を引き起こしていることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2009 農業機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top