農業機械学会誌
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技術論文
シリーズ型ハイブリッド・履帯式農用運搬車の開発
—走行距離,エネルギ消費,駆動効率について—〔英文〕
ジョエル マツサレム アルカラス山下 淳佐藤 員暢
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2009 年 71 巻 3 号 p. 3_94-3_103

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抄録

農用運搬車におけるエネルギ効率の改善,排気ガスの減少,さらに農作業現場での移動電源車としての利用のため,シリーズ型ハイブリッド・履帯式農用運搬車(HECFT)を開発し,その性能について調査した。試作車には,充電用4.4kWのガソリンエンジン(ICE)と走行用2.5kWのDCモータが搭載されている。試作車の安定傾斜角は61°であった。積載量0~200kg,走行速度1~2km/hのときの1回の充電で走行可能な距離は,2.4~3.8kmであった。改良前におけるICE搭載運搬車の駆動効率は24.4%,試作車は43.7%であった。すなわち,試作車の駆動効率はICEの場合に比べて約1.8倍良好であることが分かった。

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© 2009 農業機械学会
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