農業機械学会誌
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技術論文
自動走行田植機を利用した水田除草作業
——走行精度と稲に与える影響——
斎藤 正博長坂 善禎玉城 勝彦小林 恭
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2010 年 72 巻 3 号 p. 276-282

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抄録
中央農業総合研究センターで開発した自動走行田植機の植付部を取り外して水田除草機に交換し,自動走行による水田除草作業を行なった。移植時の走行経路に対する除草作業の走行経路の偏差は0.02m (RMS)であった。また,稲の埋没率は,条間30cmの直線走行で約2%,枕地走行時で最大8%であった。このことから,自動走行田植機の走行システムを利用し,移植時とほぼ同一の走行経路で殆ど稲を踏まずに水田除草作業を行なえたと言える。水田除草作業の作業能率は有人乗用型除草機による作業と同程度の22a/hであった。自動走行田植機による除草作業は安定した走行精度を示し,無人作業による軽労化を実現できる。
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© 2010 農業機械学会
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