ウリ科用の半自動接ぎ木装置に適応する高能率な自動給苗装置の開発を目的として研究を行った。コンベアによるセルトレイの間欠送りを用いた連続苗取り出しを検討した後,台木用自動給苗装置を製作して性能試験を行った。その結果,整列播種した苗を使用することにより,連続苗取り出しによる自動給苗の可能性を確認できた。また,カボチャ,ユウガオにおいて,作物·品種による給苗精度の偏りは見られなかった。分草機構を利用した苗取り出し方法は,X方向 +側で80° 以内,-側で65° 以内,Y方向は-側で70°,+側で35° 以内の倒伏苗に対して100 %の取り出しを行うことができ,倒伏苗適応範囲は大幅に拡大した。