農業機械学会誌
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流体圧送による土壌層の破壊 (第2報)
含水比の違いによる土壌破壊の違い
新家 憲
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1985 年 46 巻 4 号 p. 501-508

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抄録

土壌槽内に空気を圧送して土壌を破壊する時, 土壌の含水比が異ると, 全く異った破壊をするのが観察定れた。そこで含水比が異ると土壌中に, どのような応力が働いて破壊するのか, 有限要素法によって明らかにした。
この結果, 含水比が通常 (塑性限界以内) の場合は, 土は圧送空気の静圧によって生ずるせん断応力によって破壊する。含水比が増加して (液性限界附近), 空気が土壌中を流れ難くなると, 引張り応力が働き, 土は裂断的に壊れる。この裂断形の破壊状態は, 流体が液体でも, 流れ難くければ観察定れる。

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