農業機械学会誌
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示差熱分析 (DTA) による穀物の熱変性の測定
村田 敏田川 彰男河野 俊夫石橋 貞人
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1989 年 51 巻 3 号 p. 75-80

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抄録

穀物乾燥温度の上部限界を決めるために, 穀物切片の示差熱分析 (DTA) を行った。分析に用いた穀物の種類は玄米, 小麦, ビール麦および小麦澱粉で, その変性温度 (補外開始温度) はそれぞれ53.5, 55.1, 54.4℃および51.0℃であった。なお, 反応の最も進むピーク温度は昇温速度の大きいほど高温側に移行するが, これは Kissinger の式を利用して速度論的に解析され, 活性化エネルギとして256.4, 232.8, 197.7kJ/molおよび199.2kJ/molが求められた。

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