C. E. や R. C. で過剰荷受けのある際に, 乾燥した穀物に混合する方法がとられることがある。したがって, 混合した穀物間の水分移動を予測することは実際的な見地からも重要である。ここでは乾燥理論と同様に拡散方程式モデルを用いて解析した。しかし, 第二種境界条件を用いた点と, 密閉等温系では混合物の平衡含水率が一定であることやヒステリシスの温度依存性の実験式を用いた点に特徴がある。実験は籾, 小麦およびビール麦について, 2種の水分と5種の温度を組合せて行われたが, 計算結果と極めてよい一致を見た。