本研究は, モールドボードプラウの前に副ブレードを付けて複ブレードの相対運動によって土を破壊する複ブレードモールドボードプラウの開発を目的として行ったものである。室内土壌槽実験を中心として, 得られた結果を以下のように報告する。
本報では, 土壌力学性測定装置を開発し, 複ブレードの位置関係と相対速度による耕うん抵抗およびエネルギの変化と土壌力学性を調べた。
土壌力学性測定装置としては, 特に圃場でも利用可能な土壌の引張り強度測定法の開発を目的として, 同心2重筒式の土壌引張り試験機を試作し, 引張り強度の測定を行った。また, 直進する平板ブレードとサブブレードよりなる複ブレード切削試験装置で牽引力, 回転ブレードトルク, 所要エネルギ等を測定し, 回転ブレードの最適位置条件を求めた。
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