農業機械学会誌
Online ISSN : 1884-6025
Print ISSN : 0285-2543
ISSN-L : 0285-2543
流体を噴出するロータリサブソイラの開発 (第1報)
無噴出時の性能
新家 憲前川 司常松 哲高 鋭趙 和平
著者情報
ジャーナル フリー

1990 年 52 巻 5 号 p. 43-50

詳細
抄録

ロータリサブソイラは回転型のサブソイラである。この目的の第1は, 動力がPTOから直接伝わるため, 従来のけん引型のサブソイラより効率が良いこと。第2は, けん引抵抗力が減少するため, 車体重量を軽くでき土壌踏圧が小さくなる。第3は, 走行状態の悪い所でも, ロータリサブソイラの推力によって作業が可能であることである。
本研究の最終目的は流体 (下水汚泥等を考えている) をブレード先端から高圧圧送して重粘土壌層を破壊し土地改良するロータリサブソイラの開発である。
本報では, まず流体を噴出しないで, 適正なブレードの数適正な車速とブレードの回転数, 適正な回転方向 (ダウンカットまたはアップカット) などを明らかにした。結果として, 全所要動力はダウンカット, アップカットとも差は見られなかった。しかし非常に硬い土層では, アップカット方式の場合, 異常に大きい回転トルクが発生して, 機械の故障につながった。

著者関連情報
© 農業機械学会
前の記事 次の記事
feedback
Top