農業機械学会誌
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注入装置を用いた農薬希釈率制御とその応用
浦元 信並河 清
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1991 年 53 巻 4 号 p. 53-59

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抄録
不正確な調合による農薬の過剰散布の防止, 農薬の適正散布, 農薬かくはん動力の除去等を目的として, 農薬原液を高圧ポンプの主系路に定量注入する方法について考究した。清水流量は10~30l/minの範囲とし100~1000倍の広い希釈倍率範囲とした。検出流量の乱れを除去するためにサンプリングを行い, 平均流量を求めることによって, また注入量を計測してディジタルフィードバックすることによって, 倍率誤差の変動を7%以内に, 目標倍率からのずれを5%以内とすることができた。この注入装置を走行防除機の散布量制御に応用した実験では, 原液散布量0.5~3l/haの範囲で良好に制御が行われることがわかった。
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