農業機械学会誌
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土の切削におけるせん断抵抗の予測に関する一考察 (第1報)
二次元切削への受働土圧理論の適用
高橋 照夫
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1991 年 53 巻 6 号 p. 33-40

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抄録
本報は, 受働土圧理論を準用して導いた簡易予測法について, その考え方及び数値計算の方法を述べ, その適用性を検討したものである。
本予測法では, 土のせん断すべり面の微小部分における抵抗成分の総和と, 切削刃表面の抵抗成分との力学的平衡関係に基づいて, 数値計算法で切削力を算出する。数値計算の入力項目は, 切削刃の幅, 同長さ, 切削深さ, 切削角, 土の粘着力, 内部摩擦角, 付着力, 外部摩擦角及び見かけの密度である。その予測精度について既往の研究結果をもとに比較検討したところ, ロームでの実験結果では切削力の誤差が±20%以内であり, また clay soil で切削角が45°の場合 Hettiaratchi 法による値とほぼ一致した。
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