抄録
農業用ロボット等によるほ場作業の自動化ではほ場の表面形状を正確に把握することが重要な技術の一つとなる。本研究では, ほ場面形状を非接触で計測するデバイスとして超音波距離計を用い, 農業用ガントリシステムを模した計測フレームを試作し, これに距離計センサ部を設置して3次元形状計測システムを作成した。本報では, システムの基礎特性把握のため, 形状既知の平面, 斜面及び曲面等の基本となる面を計測した。この結果, 平面は傾斜約6°まで正確な形状が計測された。曲面では測距不能な部分が存在した。更に, ほ場面の形状計測を行った。ほ場面の計測では測距困難となる部分が存在したが, 水を噴霧することによって計測可能になった。