抄録
水平設置式回転円錐容器を利用したコニカル型パディセパレータを試作し, 容器回転速度, 容器形状および容器内壁のインデント形状の籾・玄米軸方向の偏析におよぼす影響について検討した。実験で得られた結果を混合度で示し, Rose の提唱した混合速度式を用い, 杉本の決定法により混合速度定数および分離速度定数を算定した。その結果, 回転速度を小さくすると良好な分離状態が得られるが, 分離速度が小さくなることがわかった。また, 容器内壁インデント形状が分離に本質的には影響しないことも明らかとなった。