本研究は, 画像処理技術を応用した三次元非接触計測システムを用いて, バーベナ (Verbena bonariensis L.) の伸長生長量に対する昼夜間温度差 (DIF) と日長の相互作用を計測, 解析したものである。昼間温度が夜間温度より高い正のDIFでは一日当たりの節間生長が促進され, またその逆である昼間温度が夜間温度より低い負のDIFでは抑制された。DIFは明期における生長に顕著な効果を示すが, 暗期の生長にはほとんど効果のないことが判明した。さらに単位時間当たりの生長量である生長速度は, 日長には影響されずDIFの値のみによって決定されることが明らかとなった。