農業機械学会誌
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光学的手法による果実の品質評価 (第1報)
クベルカ-ムンク理論に基づく果実の光学特性と熟度・糖度との関係について
ブディアストラ イ・ワヤン池田 善郎西津 貴久
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1998 年 60 巻 2 号 p. 117-128

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抄録
リンゴ (ふじ) 及びナシ (二十世紀) について, クベルカ-ムンク (K-M) 理論に基づいて波長240-2600nmの光学特性の測定を行った。果皮の存在や熟度がK-Mパラメータに及ぼす影響を調べ, 果実の品質評価の可能性について検討した。果皮が存在すると, 果皮なしのものと比較して可視光領域ではその吸収係数は大きくなるが, 近赤外光領域では逆に小さくなる。また散乱係数についてはほぼ全領域で大きくなる。リンゴでは550nm, ナシでは620nmにおいてlog (1/R) あるいはK-M理論の吸収係数Kと糖度との間に高い相関 (r≧0.91) がみられた。
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